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愛知県子育て

マンモス幼稚園に行っている娘が自主保育の森のようちえんに参加したきっかけ

「森のようちえん」に抱いていた勝手なイメージ

「森のようちえん」って皆さんどこかで見たことや聞いたことはありませんか?

まだ子供がハイハイもしない赤ちゃんの頃にたまたま出かけた先で森のようちえんの話を聞きました。それまでお気に入りのパン屋さんや公共の施設などでも「森のようちえん」かその関係する団体のチラシは見かけていたのですが、まだ子どもがすごく小さかったのであまり気にとめていませんでした。

そして、その時たまたま聞いた話は「野外で子ども達が自由に遊ぶのは良いけれど、けっこうワイルドで合う子と合わない子がいる感じがした。」という話。

私はまだ子育て仲間があまりいなかったので、その時初めて人から直接聞いたその話は「へー、森のようちえんってそういうところなんだ。」と聞き流す感じでした。それからは少し気になっても自然や野外活動にはもともと関心があるもののなかなか参加するきっかけがありませんでした。

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幼稚園入園以来の最大のピンチ

長女はお勉強なしののびのび系のマンモス幼稚園に入園しました。入園してから訪れた最大のピンチは2016年の秋、娘が4才になる頃。運動会を終えた娘が風邪をひき、肺炎になり、入院。

入園式から泣くことなくいつも楽しそうに通っていた娘がこの肺炎を機に突然「幼稚園に行きたくない。」と登園拒否。「給食が嫌だ。」や「おともだちと遊ぶのが心配。」と今思えば、体調がもとにもどらず、みんなと遊ぶと体力的に疲れるようでそれが嫌だったんだでしょうが、その頃は私も初めてのことで色々な原因を考えてしまっていました。

最初は「甘やかしてはいけない。」という夫と「別に幼稚園休んだっていいじゃん。」という私の対立。夫婦喧嘩が頻繁に起こり、それを見聞きしては泣いて不安定になる長女。

元気のない子どもに親ができること

幼稚園を休んでもいいけど、これは長期になりそうな予感。家にひきこもっていては体力ももどらない、食事もできない。私も不安になってきました。いつもならケーキやお菓子ならいっぱい食べる娘も「いらない。」と寂しそうな顔で言います。この子のためにできることって何だろう…はっきりとは分からず、娘が「やりたい。」と言ったことをとにかくしてあげることしかできませんでした。パーティやピクニックが好きな娘は「ママとみーちゃん(10ヶ月だった妹)と毎日ピクニックが良い。」と言うので、晴れている日は近くの公園でピクニック。雨の日はリビングでレジャーシートを敷いてピクニックにしました。

「幼稚園でご飯食べなくていいんだったら行ってもいい。」と娘が言うようになり、少し回復?と思ったものの、制服に腕を通すと泣いて「嫌だ嫌だ、ママと離れたくない!」と言う毎日。とにかく3日に1度はなんとかして幼稚園に連れていくようにしました。それでもなかなか状況は改善せず、「このままご飯食べないままだったらどうしよう。」「体力もどらなかったらどうしよう。」という2つの事がどんどん心配になってきました。

どんぐりを拾う写真に娘が反応

そんな時、「まーちゃんはママとどんぐり拾ったりできるといいな。それで毎日ピクニックするの。それだけでいいの。」と幼稚園に行きたがらない娘が言いました。「うん、じゃあ、そうしてみよっか?」と答えつつ、もう親子だけだと限界。近くで私達の他にピクニックしてる人なんているのかな?とインターネットで検索していると「森のようちえん てんとうむし」という自主保育の団体のブログを見つけました。タブレットでブログを読んでいると、「あ!これ、何やってるの?これ。」とどんぐりを拾っている写真に娘が反応。「どんぐり拾ってるんじゃん?」と言うと、「ママ、ここ行きたい。まーちゃんここ行く。」と言い、でも、ちょっと待てよ。これってずっと前に聞いた乱暴だという森のようちえん?でも、まあなんでもいいや、とにかく問い合わせしてみようとメールをしてみます。

なかなか幼稚園に行けずに親子で引きこもっていて困っていることを書くと、「この日は~~で活動があります。この日は~~であります。参加ができる日に来てみてください!」と分かりやすくて嬉しい内容のお返事がすぐにきました。

未就園児さん達とのお散歩に参加ですぐにバテる

初めて「森のようちえん てんとうむし」に参加した時は、たまたまイベントの前で、市内の施設での参加でした。いつもは自然いっぱいの森で活動するようですが、その日は少し違う様でした。それでも、いつも家の中にいた娘と私にとっては外の道や田んぼの横を歩くのも大冒険。すぐに「疲れた。もう歩けない。」と娘はバテ、他の1才~2才の子達にもどんどん抜かされていきます。4才でみんなよりずっと大きいのに「もう嫌なの、歩けない!お腹空いた!」とイライラし始める娘。

母を喜ばせた「お腹空いた!」の声

「えっ?『お腹空いた』って今あの子言った?」と私は何週間ぶりに聞いた「お腹空いた」の声に驚き感激しました。

2歳前後の子達がスタスタ歩くお散歩もうちの子にはハードでぐずぐず弱気になりながらも保育スタッフの方や他のママさん達にも見守られ、なんとかゴールのお庭へ到着。その時の娘の目を私は忘れません。

もう100%、リュックの中のおにぎりのことしか見えていませんでした。生命力に満ち溢れているというか、こんなに食べ物を食べたがっている姿、生きてるんだな~としみじみ感じました。

持ってきたお弁当をすぐに食べきり、まだリュックをあさる娘。「ねえ、もっと食べ物ないの?」と不安そうに聞いてきます。「えっ?ママのも食べたじゃん。もう無いよ、また帰りに何か買ってあげるよ。」と言っても、「お腹まだ空いてる…う~ん、お腹すいてる。」とまわりの子が食べているのを羨ましそうに見ています。あんなに「幼稚園で給食たべられないから行くの嫌。」と言ってたのに。

食べ物を探してかキョロキョロしていると、隣のママさんが「このパン良かったら食べる?」とパンをくれました。「ありがとう。」と受け取り、娘のお腹はやっと満たされた様子。そのママさんは私と同じ2人子どもを連れているけど、上の子も下の子もそれぞれうちの子達より小さいのに、食べ物いっぱい持ってきててすごいなーと思ったり、ちょっと他の親子さん達の様子も観察。みんな違う感じ。こだわりの強そうな人もいるし、別にこだわりのなさそうな人もいるし、なんかいろんな人がいました。でも、決まっていることは少なくて自由な感じ。

お散歩、お昼ご飯、歌。涙と笑い、なんかとっても楽しい1日だった。

午後は「今度のイベントの時にみんなで歌う歌をピアノのところで練習しよう。」とグランドピアノのところに集まって「さんぽ」や「ドレミのうた」を歌うという想定外のアクティビティ。うちの子のテンションは肺炎以来の超ご機嫌。「てんとうむし」は代表の方がピアニストで、この時もピアノを弾かれていました。

その時に『はじめての日』(ダ・カーポ)という歌の楽譜をもらって、ママさん達と一緒に歌いました。突然居合わせた親子の私達なのですが、なんかその歌詞にじわじわと涙があふれてきました。最近ママでいることが大変だって思うことばかりだったな。色んな気持ち全てを包み込んでくれてもらったような感じでした。涙と共に娘の入院以来の不登園になり悩んだ日々、親になってからの1つ1つの出来事を思い出しました。

たまたま、「どんぐり拾い」の写真を娘が見たのをきっかけに参加してみたら、こんなありがたい体験ができて、なんかとっても良い1日。家にずっと親子でひきこもっていたら…と思うと、本当に参加できてよかった!

帰ってから考え始めた色んなこと

久しぶりに親子で外を歩いたその日の夜、娘が諦めそうになってもなんとか最後まで自分で歩き、お弁当はママや人の分までもらって食べていたという話を夫にすると夫もすごく喜んでいました。夫は「じゃあ、これでもう幼稚園に行けるかな?」とすぐに言いました。

「うーん、それとはまた別のことのような。」と言いたいことをうまく説明できない私。その後は幼稚園にはまだまだ週に数回行ければ良い方という時が続き、体調が良い時は「てんとうむし」の活動にも時々参加させてもらいました。

市内に知り合いや子育て仲間がいない時、自分の行動・活動範囲が狭いとちょっとした情報にすぐ流されやすくなります。考える材料が無く、不安ばかり募り、自分自身で判断が難しくなってしまう。県外や海外から来て心配事の多いママにはよくあることかもしれないと今回のことでも感じました。

「森のようちえん」。全国にあるみたいで、その一つ一つ、人のようにそれぞれのカラーがあるそうです。長女はその後、本人の希望で元通りに普通の幼稚園に行っていますが、私は「こんなところがあったなんて!」と素敵な出会に感謝しました。「森のようちえん」。それまできっと何回か聞いたことはあっても、こんなに遠回りをして出会うことになりました。もっと知り合いがいたら、いや、気にせずに一度参加してみたら、良かったのにそれがなかなかできなかったんですね(その頃は、車も運転していなかったからどちらにしても今がその時だったのかも)。

森のようちえんは、もともとヨーロッパから入ってきたものらしいのですが、今は日本全国であるみたいです。いいな~、その地その地の自然の中で子ども達が遊んでいるなんて。それが、世界中にあるんだから、素敵です。

森のようちえん全国ネットワーク
森のようちえん てんとうむし

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